電気自動車（EV）とガソリン車のランニングコストを徹底比較 - コストパフォーマンス研究所

電気自動車（EV）とガソリン車のランニングコスト比較

近年、電気自動車（EV）が急速に普及しています。

その背景には、環境への配慮や低ランニングコストが挙げられますが、実際のところ、電気自動車はガソリン車と比べてどれほどのランニングコストの差があるのでしょうか？

今回は、電気代やガソリン代、さらには維持費全般を比較してみたいと思います。

まず最初に、電気代とガソリン代の比較から始めましょう。

電気代：電気自動車は、電気を充電することで走行します。電気代は車種や使用する充電インフラによって異なりますが、一般的に家庭の電気料金を基準に計算すると、1kWhあたりの単価が約25円前後（家庭用の一般的な料金プラン）です。電気自動車の平均的な消費電力は、1kmあたり約0.15～0.20kWh程度です。このため、1km走るために必要な電気代は約4円～5円程度となります。
ガソリン代：一方、ガソリン車はガソリンを燃料とします。現在のガソリンの価格は約160円前後（2025年2月時点）です。ガソリン車の燃費がリッターあたり15kmと仮定した場合、1km走るためのガソリン代は約11円となります。

結論：
電気自動車はガソリン車と比べて、1kmあたりの燃料費が約半分程度と、非常に安価です。

長期的に見れば、電気自動車の方が圧倒的にランニングコストが低くなります。

次に、充電インフラやガソリン車のメンテナンスコストについて考えてみましょう。

充電インフラ：自宅に充電設備があれば、通常は家庭用の電気代で充電が可能です。公道の充電スタンドを利用する場合、急速充電など一部で割高な料金が設定されていることがありますが、一般的には自宅での充電をメインにすることで安価に抑えられます。また、商業施設や公営の充電スタンドでも、無料で充電できる場所も増えてきているため、場所によってはコストを大幅に抑えることもできます。
ガソリン車の維持費：ガソリン車は、燃料代に加えて定期的なメンテナンスが必要です。オイル交換やフィルターの交換、タイヤの交換など、ガソリン車はエンジンの性能を保つために定期的なメンテナンスが欠かせません。これらの費用は年間で数万円程度かかることが多いです。

結論：
電気自動車はエンジンオイルなどの交換が不要で、メンテナンス費用が大きく削減されます。

特に日常的な維持費はガソリン車よりも大幅に低くなります。

電気自動車の税金：日本では、電気自動車に対しては自動車税の軽減措置が取られています。電気自動車の自動車税はガソリン車に比べて約半分程度となり、非常にお得です。また、補助金制度も充実しており、新車購入時に最大で数十万円の補助金を受けられる場合があります。
ガソリン車の税金：一方、ガソリン車には自動車税がかかり、車両の排気量によって税額が決まります。エコカー減税が適用されない限り、ガソリン車は一定の税額が必要です。

結論：
電気自動車は税金面でも優遇措置があり、ガソリン車に比べて維持費が軽減されます。